不眠症を訴える患者さんがけっこういらっしゃいます。 また睡眠不足の自覚はないけれど、「なんとなくいつもだるい」「体調が最近悪い」「かぜやヘルペスなどいろんな感染症にかかりやすくなった」...などなど、不定愁訴を訴える方も多いですが、お話を聞くと明らかに睡眠が足りてない方がけっこういらっしゃいます。 平均4-5時間の睡眠で、「以前はこれくらいでも全く問題なかった。」「今より睡眠が不足していてももっと元気だった。」など、以前の経験からそれらの症状を睡眠不足と結び付けて考えられないようです。 睡眠不足は明らかにこれらの不定愁訴の原因となりえます。とくに最近の酷暑の毎日で、体は普段より明らかに体力を消耗しています。残暑厳しい折、熱中症とは無縁の元気な毎日を送るためにも普段より長めの睡眠をしっかりととるようにしましょう。
質のよい睡眠をとるために...
・コーヒーやお茶は午後3時まで。それ以降はなるべくカフェインや刺激物を避けましょう。
・朝8時までに太陽の光をしっかりと浴びましょう。
一日のリズムをリセットするのは朝の太陽光です。8時までにしっかりと光を部屋に取り入れましょう。このあと約15時間後にメラトニンというホルモンが分泌されて自然の眠りのリズムを作ってくれます。
・メラトニンの原料となるトリプトファン(アミノ酸)を含んだ食材を摂るようにしましょう。
バナナ、豆乳、ヨーグルト、納豆、そば...など
・普段からゆっくりと深い呼吸を心がけましょう。
緊張やストレスで交感神経が刺激され優位になりすぎてしまうと不眠症になります。ゆっくりとした深呼吸で副交感神経を刺激しましょう。